2012年02月07日

大阪市は消滅します。

センセーショナルなタイトルで書きましたが、大阪都構想について。

真面目に調べるにはインターネットだけでは知識が偏るかと反省いたしまして、本(当ブログの左にあります大阪都構想Q&A)を読んでいる最中です。

・・・数ページだけ読んだ時点で、唖然としました。自分のアホさ加減に。

Q。大阪都構想では、大阪市と堺市は廃止されるのですか?

はい。廃止されます。

これはもう、基本中の基本です。

橋下市長の言われます大阪都構想の話(具体的な数値は一切出てませんし、”廃止”という言葉を極力使っていないのがポイントです)を少し考えれば分かる話です。

以下、2011年大阪維新の会のマニフェストより抜粋。

「大阪都に広域行政を一元化」
「指揮官を一人にする」
「大阪市役所から権限と財源を区に取り戻しましょう」
「大阪府と政令市域を統合し、大阪都と特別区に再編します」

はい。たな卸ししてみます。

「大阪都に広域行政を一元化」
⇒大阪にある巨大な都市、つまり大阪市と堺市を解体。(大阪市は8つの区に、堺市は3つの区にすることです)つまり大阪市、堺市消滅。

「指揮官を一人にする」
⇒大阪市や堺市の市長を解雇します。権限は大阪都知事に移します。

「大阪市役所から権限と財源を区に取り戻しましょう」
⇒大阪市民からの税金を大阪市だけではなく大阪都全体で使いましょう。

「大阪府と政令市域を統合し、大阪都と特別区に再編します」
⇒大阪にある政令市域(つまり大阪市)を消滅させ、大阪都知事の権限を強化(ほとんど独裁体制)しましょう。

ということです。
ここでポイントですが、大阪府が大阪都になったところで、国から特別ボーナスとしてお金がもらえるとかは一切ありません。(そもそも東京都が東京市から23区に解体されて巨大な権限を持ったのは、半世紀以上も昔の戦時体制の為です)

「現在、大阪は大阪府と大阪市の二重行政で効率が悪い」と主張していますが、大阪市が8つの区に分割されますと、「八重行政」が誕生します。(そして大阪府は東京都に比べて面積が広く、大阪市とそれ以外での所得の格差があるために”東京都と同じになるだけじゃん”という話には絶対になりません。広さもそうですが、交通網も違いますし)

ただしその分は、絶大な権力を持った大阪都知事がフォローしますよ、というのが大阪都構想の”さわり”なわけです。

さて、”それでも橋下さんを信じてます”って方へ、ここで質問。

「じゃあ橋下氏が政治を引退して、別の人(極端な例ですが、ルーピーとかを想定してください)に代わったら、どうするの? 次の選挙まで、独裁を止める手立てはまずないよ?」
最悪を想定して考えてみてください。東京都が東京市に戻れないように、大阪市が消滅したら「やっぱ戻すわ」なんて通るようなレベルの改変じゃありません。

そしてこれは、橋下市長を信頼する・しない云々の問題ではなく、「橋下市長が”やると断言していること”」なのです。

橋下市長へ投票されました方。覚悟してください。

大阪都構想が実現するということは、大阪市民の税金が大阪市外の大阪府に属する人々の為に使われることが可能になるということです。

もっとも、その時には大阪市は消滅しているわけですが。(だって維新の会が大阪市を8つの区に分割して二重行政をなくすって言ってますもの)

さて、引き続き大阪都構想について基本的な情報を勉強していきたいと思います。
本日の記事が参考になりましたら、下のバナーをクリックご支援お願いします。
人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ



posted by つるや(国会AA職人二代目) at 22:37| Comment(10) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつもツイッターで楽しく拝見させてもらっています。

大阪都構想の最大のメリットは「市と府で二重になっている部分を見直して一元化することで無駄をなくし、その分を他の分野に充てること」だと認識しています。それだけでも地方行政においての大きな改革だと思います。

>大阪都構想が実現するということは、大阪市民の税金が大阪市外の大阪府に属する人々の為に使われることが可能になるということです。


ここの部分がよく分かりません。何が問題なのでしょうか?東京23区もそうだと思うのですが、大阪市や堺市には他地域から多くの人が通勤通学のために昼間人口として流入していると思います。それは経済面で見て大きな貢献をしているはずです。それらの人に還元する意味でも大阪都以外の人に使われるのは止むを得ないといいますか、ある意味当然のことだとすら思えるのですが?

それから、選挙で選ばれた首長に「独裁」はありえません。公正な選挙ではない手法で選ばれたのなら独裁者になりえると思いますが・・・。橋下さんの「独裁」という言葉に振り回されると本質を見失うのではないかと思います。
Posted by にのまえはじめ at 2012年02月07日 23:11
記事作成お疲れ様です。
いつも参考にさせてもらってます。
今回の記事を読んで少し疑問に感じたので書きこませてもらいますと…

「現在、大阪は大阪府と大阪市の二重行政で効率が悪い」と主張していますが、大阪市が8つの区に分割されますと、「八重行政」が誕生します。


この部分なんですが、今現在の時点で問題になっているのは、「市が力を持ちすぎていて、大阪府全体の広域的な判断をしようとしている府と、大阪市というあくまで大阪府の一部が対立していること」ですよね?

橋本さんはこれを解消すべく市の権限を分割して区とし、その上に府を置こうとしているんだと思います。

つまり今までは
市⇔府
のように同じくらいの権限を持っていて対立がひどかったので



区⇔区
として大阪府全体を総括できるようなシステムにしたいんだと思います。

多重行政に悩まされているという点ではこれは1つの解決策として認められるものじゃないかと思いますがいかがでしょうか?
決して八重行政になるとは思えないです。
Posted by 夜 at 2012年02月08日 00:01
いつも興味深く読ませてもらっています。
私は去年の大地震後からずっと、今後10年ぐらいの間に、日本からもヒトラーみたいな人がいっぱい出てくるんだろうと分析しています。
民主主義が完全なものなら「選挙で、合法的に、国民が民主主義を捨てる権利」は保証されているわけですからね。

健康な精神が健康な体に宿るように、不健康な国家には不健康な精神が宿るのも道理。
別に橋本さんが悪いわけではなく、彼を選んだ人達の置かれた環境が劣悪なのだと、ただそれだけであるような気がします。
Posted by ちゃそ( ̄ー ̄) at 2012年02月08日 02:31
「大阪市役所から権限と財源を区に取り戻しましょう」
⇒大阪市民からの税金を大阪市だけではなく大阪都全体で使いましょう。

「大阪府と政令市域を統合し、大阪都と特別区に再編します」
⇒大阪にある政令市域(つまり大阪市)を消滅させ、大阪都知事の権限を強化(ほとんど独裁体制)しましょう。

いつも勉強させていただいております。いくつか疑問に思いました。まず、統合された場合、都民税になるという理解でいいのでしょうか。予算の総額は変わらないとして使い勝手の自由度は増すので、それはそれで悪く無いようにも思いますが。
都議会はあるんですよね。それでも独裁になるんでしょうか。
日本の地方議会はルーピー対策であのような形態になってるんでしょうか?確かに現在の形は結果としてルーピー対策になっているのでルーピー対策を第一に考えるなら良い形であるとは思いますが。
Posted by 捨吉 at 2012年02月08日 09:06
さまざまなご指摘、どうもありがとうございます。

まず、一点。お詫びをいたします。
記事の文体についてですが、喧嘩を売るような書きぶり(まるで橋下市長を支持した人が無知であるといっている風にとらえられかねない)をしてしまいました。
まことに申し訳ありません。

突っ込みの数々に関しましては、後日、このブログの記事を作りまして回答させていただきます。
この問題に関しましては、「橋下市長vs批判者」という構造にしてはいけないと考えています。
何故なら橋下市長は大衆にとって、”正義”側(とみなされている)だからです。

また、橋下市長を支持している人を冷笑しているとみなされると、感情論vs感情論に終始してしまいます。

政治を考える時、我々は冷静にお互いを尊重しながら話をしなければなりません。

このたびの記事は、その前提を忘れておりました。

私は橋下個人を弾劾するのではなく、彼の構想の矛盾点などを”検証”したいと考えておりますので、以降、注意いたします。

それでは、次のこの関連記事をお待ちください。
Posted by つるや at 2012年02月08日 19:15
お疲れ様です。
正直、少しゆっくりとご自身の意見を冷静に纏め直された方が
いいのではないかと思います。批判のための批判になっていないか、
もう一度よく考え直して頂きたいです。

8重行政の件については既に反論が上がっていますが、
「大阪都の広域行政一本化による権限強化」と「多重行政化」は
矛盾していると思います。ベクトルが真逆です。
2重行政は
・大阪府の中に大阪府並みの権限を持つ大阪市(政令指定都市)がある
・大阪市がその権限を用い府とは別に広域行政を行う
・両者の広域行政がブッキングする
これらの条件によって起こるのです。
地域行政と広域行政を住み分けする事で都の権限を強化する
都構想とはベクトルが逆なんです。
2重行政の本質を違えない様お願いします。


>「じゃあ橋下氏が政治を引退して、別の人(極端な例ですが、ルーピーとかを想定してください)に代わったら、
>どうするの? 次の選挙まで、独裁を止める手立てはまずないよ?」
>橋下市長へ投票されました方。覚悟してください。

どうしてこんな事を今更強調されてるのか、正直理解に苦しみます。
こんな覚悟、都政に限らず民主主義にとって当たり前の覚悟じゃないですか。

「我々の眼が腐っていたためにボンクラが選ばれたら、我々がそのしっぺ返しを喰らう」

これは民主主義の大前提のはずです。府政だろうと市政だろうと国政だろうと変わりません。
当たり前過ぎて何故今になって殊更強調する必要があるのか全くわかりません。
これまではそんな覚悟しなくても良かったのでしょうか?
つるやさんは普段の選挙でこういった覚悟はされていないのでしょうか?

それとも、権限が集中するからそれだけ危険だという事でしょうか?
集中するからこそ我々の意思がより反映しやすくなるとは考えないのでしょうか?
つるやさんは、首相公選制度の議論が起こった時も同じことを言うのでしょうか?

普段経済の記事などでお世話になっているだけに、こういったことを書くのは心苦しいです・・・。
ともあれ、今後の更新を楽しみにしております。
Posted by k at 2012年02月08日 21:50
私は橋下徹と言う人は好きでも嫌いでもないのですが、知事の明確な思想的背景が見えないところでは少なからず不安感を持っています。要するに、短期的政策だけしか示さない政党や政治家は信用できません。民主党みんなの党しかり。

橋下知事に人気が集ったのは実は都構想ではなく、大阪の公務員労組、日教組、朝鮮、同和、生保、西成などの問題があまりにもひどいためだと思っています。劇薬を飲みたいくらいに。大手メディアはこれらの問題点にあまり切り込みませんね。安倍総理をいじめ抜いたくらいやってみろと、卑劣極まりないいじめっ子体質に激しい怒りを覚えます。たちの悪い労組問題はともかく公務員を余りにもいじめるのは景気の面と士気の面から反対です。

> 「我々の眼が腐っていたためにボンクラが選ばれたら、我々がそのしっぺ返しを喰らう」

そういう振り戻しが行きすぎないように色々仕組みを作ってるわけです。短期的には世論は間違えることもあるという前提で制度設計するべきでそれは日本人(大阪人?)の特性を鑑みて行われるべきです。長く続いてきたシステムにはそこで安定してきた理由があるので、少しずつ変えるという謙虚さが必要です。さらに「我々」が可能な限りフェアに情報を与えられているという環境が必要ですね。全局総左翼とかではなく、そのための総務省でしょ。クルクルパーな大手メディアの政治部が編集しない、つるやさんがやってるような国会質疑まとめをなんでテレビ局ではできないのでしょうかね。
個人的にはいまほど国政が二院制でよかったと思ったことはありませんし。最高権力者の公選制は日本には向いていないと思います。
それにしても自民党の参議院議員はまともな人が多いですね。

橋下知事の思想・政治信条がわからない以上、不安に思っている人はかなりいると思います。私は興味があるのでわからないことは遠慮なく質問します。質問が必ずしも橋下知事を非難するなというポジションからのものばかりではありません。こういう物好きな人もいるのでへこたれず続けていただけるとありがたいです。つるやさんの試みを私は楽しみにして応援しています。
Posted by 捨吉 at 2012年02月09日 08:33
大阪都にばかり焦点があたってますが、
中京都はどうなのか。話題になりませんね。
実現すれば日本に都が三つになりますが。
それに道州制、地方分権の流れで論じる見方
もみかけません。
これはひとつの自治体だけの問題ではなく
日本全体の問題になりそうなのですが。
役人天国に斬りこむ姿が喝采されてますが
そこは本質ではないでしょう。
Posted by kisaragi at 2012年02月10日 10:12
>捨吉氏

>クルクルパーな大手メディアの政治部が編集しない、つるやさんがやってるような国会質疑まとめをなんでテレビ局ではできないのでしょうかね。

民衆に既存メディアが置いていかれてるんだと思います。
個人的な見解ですが、民主党になってからこっち
国民の参政意識はグッと高まって来たと思います。
民主党の醜態を見てなお「政治家なんて誰がやっても同じ」「選挙なんてやっても何にも変わらない」
なんて思える人は居ないんじゃないかと思います。
そういう意味では、これは民主党の唯一の功績じゃないかと思います。

だからこそそろそろ我々もちゃんとした責任と覚悟を持って政治に向き合うべきじゃないかと思うわけです。
そういった理由で僕としては首相公選制に賛成しております。
Posted by at 2012年02月11日 21:58
> 個人的な見解ですが、民主党になってからこっち
> 国民の参政意識はグッと高まって来たと思います。
> 民主党の醜態を見てなお「政治家なんて誰がやっても同じ」「選挙なんてやっても何にも変わらない」
> なんて思える人は居ないんじゃないかと思います。

私もそれを期待しているのですが、いわゆるB層の動向が心配で。
メディア報道の世論調査で自民党が支持率を伸ばせていないというのが理解
できないんですよね。世論調査自体が偏向しているだけならいいのですが、実際の
状況を表していると思うと心配で心配で。次も緊縮財政路線だったら沈没ですよ。

> そういう意味では、これは民主党の唯一の功績じゃないかと思います。

私もそのように思っています。誤解を招くと困りますが、昨年の地震もそのことを
目覚めさせてくれたと思います。確実に政治とメディアがおかしいと気づいた人が
増えたと思います。

首相公選制は、いまの日本の状況では国民が直接適切なリーダーを選ぶことは
できないと信じているので反対です。もう少し国民の左右のバランスがまともに
ならないとぶれ幅が大きすぎて、大阪の選挙のように毒薬対劇薬みたいな構図の
選挙になりそうな気がします。もう少しマイルドな幅の中でリーダーを選択でき
るような状況になったら私も賛成ですが、そんな状況は来るんですかね。
Posted by 捨吉 at 2012年02月13日 00:46
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/251014892
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。